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- スはスペースのス レイ・ブラットベリ
レイ・ブラットベリ
生没年:1920/8/22-2012/6/5 出生地:アメリカ合衆国イリノイ州ウォーキガン
活動期間:1947-2007 代表作:小説:短編集「10月はたそがれの国」「スはスペースのス」(創元推理文庫)
このサイトの名前をおこがましくも「ぼくの地下室においで」にしたので、ブラットベリに触れないわけにはいかない。特に人気の高かった日本では、70年代にサブカル界隈を席巻したと言っていいだろう(伯母の話では萩尾望都をはじめ大泉サロンの人たちが、多大な影響を受けている。その熱狂は漫画家のファンにも伝わった。当時の伯母もブラットべリをキャーキャーいって読んだらしい)。ちなみに創元推理文庫(一ノ瀬直二氏訳)や萩尾望都氏の短編集では「ぼくの地下室へおいで」ですが、ウチは「ぼくの地下室においで」です。
アメリカのSF界をけん引した3大巨匠(アイザック・アシモフ、アーサー・C・クラーク、ロバート・ハインライン)の作品が手を変え品を変えて、ハリウッド映画やNetflixなどで擦られ続けている(例えば、アイロボット、幼年期の終わり、宇宙の戦士など)。一方、ブラットベリはファンとしては少し寂しい状況にある。
それは何でだろう。時に科学的な着眼点や壮大なテーマで勝負する3大巨匠たちに比べて、アメリカ大衆文化を背景に、繊細な文章で思春期特有の感情の揺らぎをサッと写し取ったようなブラットベリの短編小説は、まったく映像化に適さないのだと思う。しかし、それは小説自体の素晴らしさとは関係ない話だ。
一つ、ブラットベリの超有名な短編に「霧笛」があるのだが、これはハリウッドで映画化された。題名は「原子怪獣あらわる(1953)」(うーん、この邦題のセンス)。これも名作だが、霧笛の持つ叙情性を期待すると全く別の映画になっていてビックリする。ただこれは「ゴジラ(1954)」の元ネタになったのではないかといわれている。つくづく日本に影響を与えた作家であった。



